【第38回・一発合格】AIとコスパ教材で建設業経理士2級に合格した記録

Focus

こんにちは、ゆじろです。
本日(5月8日)、3月8日に実施された建設業経理士2級の合格発表がありました。
午前10時、建設業振興基金HPに、自分の受験番号があることを確認した瞬間、正直ホッとしました。
とりあえずひと段落した、という感じです。

転職前はメーカーで同様の数字を扱う仕事をしていましたが、3年前に建設業界へ転職、建設業特有の用語や計算方法に躓き、改めて体系的な学びが必要だと痛感。
そこで、今年3月に実施された「建設業経理士2級」に挑戦することにしました。
学習にあたっては、GeminiやChatGPTといったAIをフル活用教材も中古を利用することで、受験費込み8,300円というコスパで合格を勝ち取ることができました。もちろん独学です。

これから受験を検討されている皆さん、あるいは「建設業経理士って何?」という初心者の方に向けて、使用した教材からAIを使った勉強法、試験当日の意外な注意点までご紹介します。

建設業経理士とは

建設業経理士とは、建設業法施行規則第18条の3に基づく「登録経理試験」である建設業経理検定試験(1級・2級)の合格者を指します。
簡単に言えば、「建設業界特有のお金の流れを読み解き、正しく管理できるスペシャリスト」と言えます。
よく知られている「簿記」との大きな違いは、その専門性です。
建設業は、一つの建物を完成させるのに数ヶ月から数年という長い期間を要します。
そのため、「未成工事支出金(まだ完成していない工事にかかったお金)」や「完成工事高(完成した工事の売上)」といった、この業界ならではの特殊な勘定科目や計算ルールを理解する必要があります。

建設業経理検定試験について

建設業経理検定試験は、業界内での知識と処理能力の向上を目的とした資格です。
建設会社が公共工事に入札する際、客観的な評価を受ける「経営事項審査(経審)」というものがあります。
この審査において、社内に1級または2級の建設業経理士がいると、企業の評価点に加点されます。
つまり、この資格は単なる自己啓発にとどまらず、会社の営業力や信用度に直結する、実務的価値が高い検定試験なのです。

試験は毎年、上期(9月)と下期(翌3月)の2回実施されます。
注意点として、申込期間が試験の約4ヵ月前とかなり早いため、早めのスケジュール管理が求められます。

近年の合格率は以下の通り推移しています(出典:一般社団法人建設業振興基金)

  • 第38回 R8年3月 47.5% 
  • 第37回 R7年9月 32.2%
  • 第36回 R7年3月 47.2%
  • 第35回 R6年9月 36.5%
  • 第34回 R6年3月 47.7%

難化・易化が交互に繰り返される傾向にあります。
どの回に当たるかで、体感難易度は変わってくるかもしれません。

私が実践した勉強方法

使用した教材

今回、私が使用した教材は一冊のみです。
26年3月・9月検定対策 合格するための過去問題集 建設業経理士2級』(TAC出版)

私は過去に日商簿記2級程度の学習経験があったため、基本テキストは省き、過去問をひたすら繰り返す「アウトプット重視」のやり方を選択しました。
もし、簿記などの学習経験がなく、会計の学習が全くの初めてという方であれば、同じシリーズの『スッキリわかる 建設業経理士2級』などのテキストを併用し、まずは用語に慣れることから始めるのがお勧めです。

また、教材費を抑えるコツとして、メルカリなどのフリマアプリの活用がお勧めです。
特に、試験日や合格発表の直後は出品が増える傾向にあり、狙い目です。
私は昨年11月中旬に、中古品を定価の半額程度で入手することができました。

いきなり過去問の「横解き」

実際に私が学習を開始したのは、1月の正月休み明けでした。
まずは試験の全体像を把握するため、1回分の過去問をざっと眺めました。
この段階では中身を解く必要はありません。
全体の問題数や、どのような問われ方をするのかという「敵の正体」を知ることが目的です。

次に、各回の「第一問だけ」を5年分まとめて解く。
それが終わったら「第二問だけ」を5年分……という具合に、同じ大問を連続して解いていく「横解き」を行いました。
これにより、出題パターンの型がよく見えてきます。

各大問の出題傾向を事前に分析した記事もありますので、横解きを始める前にざっと読んでおくと効率的です。

👉 【建設業経理士2級】第3問・第4問の出題傾向を分析!38点を確実に取る攻略優先度

分からないところはAIに質問

学習を進めると、当然自力では理解できない箇所が出てきます。
私の流れは「問題を解く」→「解説を読む」→「それでも分からない場合はAIに聞く」というものでした。
そこで、活用したのはGoogleのAI「Gemini」です。
例えば、第2問で頻出の「本支店会計」で貸借の判断がどうしても腑に落ちない時、問題文と解答をAIに入力し、「初学者にも分かるよう、順を追ってポイントを説明して」と指示します。

過去問の解説文はときに簡潔すぎて理解が難しいことがありますが、AIはより丁寧で噛み砕いた言葉で回答してくれるため、理解のスピードが劇的に上がりました。

このブログでも、AIに質問しながら理解を深めた各テーマを記事にしてきました。
次のセクションにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

過去問の反復演習

横解きでは、理解を深めるようAIに聞きながら進めるため、時間がかかります。
私の場合は一通り終わらせるのに、2月10日頃まで要しました。
そこから試験5日前までは、仕上げとして過去10年分を毎日一回分、時間がある時は二回分ずつ、時間を計って、通しで解いていきました。
所要時間、大問ごとの得点、間違えた問題をメモし、当日内に復習するとともに、試験直前の見直し材料としました。
20日間で10年分を2回転させた計算になります。

勉強スケジュールの全体像

時期やること
11月中旬教材をメルカリで購入
1月上旬(正月明け)過去問1回分を眺めて全体像を把握
1月~2月10日頃過去問横解き+AIで不明点を解消
2月10日~3月3日過去10年分を毎日1~2回ずつ時間計測で解く(2回転)
3月4日~3月7日間違えた問題をひたすら復習
3月8日試験本番

約2ヶ月の学習期間で合格できました。
社会人でも、平日1〜2時間・休日3〜4時間程度の学習時間を確保できれば、十分に狙えるスケジュールです。

このブログで解説してきた頻出テーマ一覧

この記事を書きながら並行して、勉強の中で理解に苦労したテーマを一つずつ記事にしてきました。
これから受験する方は、ぜひ活用してください。

🔷 第1問(仕訳問題)対策

🔷 第2問(計算問題)対策

🔷 第3問・第4問対策

試験当日の反省点

いざ本番を終えてみて、気づいた「盲点」が二つありましたので共有させて頂きます。

試験環境(用紙のサイズと机)の罠

試験会場で問題用紙と解答用紙が配られた瞬間、ハッとしました。
用紙のサイズが想定していたA4サイズよりも一回り大きく(問題用紙:36.5㎝×26㎝)、大学の講義室長机では、問題用紙・解答用紙・計算用紙を並べるスペースを確保するのに非常に苦労しました。
特に長机は奥行が狭いこともあり、問題用紙・解答用紙・計算用紙を横にズラシながら解いていく必要があります。
普段からA4サイズで問題を解いている方は、本番の大きさの用紙を想定し、解く練習をしておく方が良いかもしれません。

自己採点用のメモの重要性

試験後に自分の点数を確認するためには、計算用紙(両面白紙で配布されます)の使い方が鍵となります。
特に第5問の精算表作成問題などは、自分の回答した数字をできるだけ計算用紙に書き写しておくべきでした。
私はそこまで頭が回らず、不十分なメモしか残せなかったため、合格発表日までずっと不安な日々を過ごすことになりました。
これから受験される方は、計算用紙を整理して使う癖をつけておくことを強くお勧めします。

おわりに

建設業経理士は、その業界に身を置く人間にとって非常に価値のある、そして面白い資格です。
「無知の知」を自覚し、最新のAIツールなどを賢く使えば、忙しい社会人でも効率的に合格を掴み取ることができます。
このブログが、一歩踏み出そうとしている皆さんの参考になれば嬉しいです。
次は建設業経理士1級にも挑戦してみようと思っています。また一緒に頑張りましょう!

タイトルとURLをコピーしました