こんにちは、ゆじろです。
今回も引き続き第38回本試験の復習を行います。
第1問(3)の土地購入に関する仕訳です。
「登記費用」や「整地費用」をどの勘定科目で処理するか?
ここには会計の基本である「取得原価主義」という大切な考え方が隠されています。

本日の一問:第38回 第1問(3)
(問題の概要)
土地を¥8,500,000 で購入し、その代金を支払うため約束手形を振り出した。
この他、この土地に係る登記費用¥230,000 整地費用¥1,500,000 を現金で支払った。
試験当日の私は、以下のように解答してしまいました。
土 地 8,500,000円 / 当座預金 8,500,000円
支払手数料 1,730,000円 / 現 金 1,730,000円
登記費用や整地費用を支払手数料としてしまいました。
なぜなら、土地を購入するにかかる手数料だと考えたためです。
「出典:一般財団法人 建設業振興基金 第38回 建設業経理士2級 試験問題より引用」
今日のポイント:取得原価主義
会計には「資産を購入するためにかかった費用(付随費用)は、その資産の購入代金に含める」取得原価主義という考え方があります。
つまり、付随費用も土地の資産額に含めるということですね。
そこで、登記費用や整地費用が付随費用に該当するか否かがポイントになります。
そもそも、登記費用や、整地費用とはなにか?
登記費用とは、土地が自分のものとして確定させるための費用。
整地費用は、土地を使える状態にするための準備費用と言えます。
つまりこれら費用は、資産を手に入れるために必要なコストとみなされ、付随費用に該当します。
この他に仲介手数料も該当します。
反対に付随費用にならない費用とは何か?
例えば、固定資産税や修繕費、火災保険料などは、付随費用とは言えません。
なぜなら、手に入れるためのコストとは言えないからです。
正しい仕訳の流れ
よって、土地本体価格に、登記費用と整地費用を含めて考えるので、
¥8,500,000(本体) + ¥230,000(登記) + ¥1,500,000(整地) = ¥10,230,000(土地) となります。
また、土地本体分は約束手形を振り出しとあるので、当座預金で支払うことになります。
土地 10,230,000円 / 当座預金 8,500,000円
現 金 1,730,000円
まとめ
同じような問題が出た際には、「〇〇手数料」や「〇〇費」という費用が「資産を買うためにどうしても必要だったものか?」を考えると良いかもしれませんね。
(例)
・土地の仲介手数料 → 土地代に含める
・建物の設計料 → 建物代に含める
・備品の据付費 → 備品代に含める
今日はここまで


