こんにちは、ゆじろです。
5月に入り、いよいよキスのシーズンが本格化してきました。
今回は金沢八景の相川ボート店さんから手漕ぎボートで出船し、キス狙いの釣行です。
ところが前日の大荒れの天候の影響で、当日の海はまるで赤潮のような濁り…。
「これは厳しい一日になりそうだ」という予感を抱えながらも、ポイントの移動と仕掛けのチェンジで17匹(15〜20cm)をキャッチすることができました。
悪条件下でどうやって釣果を出したか、その工夫と判断のポイントをお伝えします。

当日のデータと使用タックル
当日のデータと使用したタックルです。
- 日時: 2026年5月6日(6時半〜11時半 納竿)
- 場所: 神奈川県横浜市 金沢八景 相川ボート店
(手漕ぎボート 4000円/人 + 駐車料金 300円/台) - 天候・海況: 曇り(前日北風の影響で海に濁りあり)
- ロッド: シマノ・リアランサーキス175
- リール:シマノ・ストラディックc2000s
- 道糸:PE0.6号
- 仕掛け①: 胴突き1本針(ハリス1号×キス針7号 自作)、おもり12号
- 仕掛け②: パイプ天秤(全遊動式)+2本バリ(ハリス1号×キス針6と7号)
- エサ: 青イソメ
- 釣果: キス 17匹(15〜20cm)
手漕ぎボートは、乗合船と違い自分のペースで好きなポイントを自由に探れるのが最大の魅力。
周りに気を遣うことなくのんびりと釣りができます。
体力に少し不安がある方や釣り初心者の方でも、穏やかな入り江であれば十分に楽しめます。
金沢八景エリアはボートキスの好フィールドとして知られており、例年シーズンの5月〜9月は初心者からベテランまで多くのアングラーで賑わいます。
出船前から感じた嫌な予感…「この濁りは手強そう」
相川ボート店さんに到着し、釣りの準備を整えていると、海の色が目に入りました。
茶色く濁った海面。
一瞬、目の錯覚かと思いましたが、前日の強い北風で濁りが入ってしまったとのこと。
このエリアでは、北風が吹くと濁りが入り、反対に南風が吹くと濁りがに流れ、海水は澄むようです。
理想のキス釣りには、澄んだ砂地に差し込む明るい光の中でキスが動き回るイメージがあります。
まさにその正反対の状況でした。
「今日は厳しいかもしれないな…」
そんな不安を抱えながらも、ボートを漕ぎ出しました。

朝イチの野島公園裏は撃沈。フグの猛攻に即撤退
最初に向かったのは、港を出てすぐの野島公園裏の浅場。
水深が2~3mと浅く、砂地が広がるキスの定番ポイントです。
胴突き1本針、おもり12号の仕掛けをセットして第1投。
底をトントンと叩きながらゆっくり引いてきます。
2投、3投……。
しかし、竿先はまったく動きません。
さらに困ったことに、エサをつけて落とすたびにフグが水中で追いかけてくる様子が見えました。
フグはエサだけかじって針にかからない厄介者。ハリスも傷がついてしまいます。
これでは本命キスのアタリを取るどころではありません。
浅場は濁りの影響をもろに受けており、厳しいと判断しました。
早々にポイントの移動を決断します。
日産沖へ移動。流し釣りで本命キスをキャッチ!
次に向かったのは日産沖付近。
前のポイントよりもやや深く、水深が5~6mあります。
この日の朝は風が弱かったため、アンカーを打たずに流しながら広く探る「流し釣り」作戦としました。
ボート釣りでは、風や潮の流れを利用してボートをゆっくり動かすことで、広範囲を効率よく探ることができます。
キス釣りでは、群れを探しあてることが釣果を伸ばす上でとても有効的です。
移動から数投目のこと——。
「ブルブルブル!」
本日、初めて竿先が小気味よく連続して震えました。
この攻撃的なアタリはキス特有です。
慎重に巻き上げると、17cmほどのきれいなキスが水面に現れました。
ようやく本日初本命をゲットします。
その後、同エリアを丁寧に流し続けると、ポツポツとアタリが続きます。
ただし針掛かりするのはイトヒキハゼが多く、キスはなかなか続きません。
2時間ほど粘ってキスを2匹追加し、合計3匹でこのポイントを後にしました。
「水深のある航路狙い」が大正解。良型20cmも登場
「濁りが入った状況なら、少しでも水深のある場所の方が影響が小さいのでは」
そう考え、10時前後に船の航路付近へと移動しました。
南風が強まってきたこともあり、アンカーを打って狙います。

開始数投で、それまでとは明らかに違う激しいアタリが竿先を叩きました!
まさに本命のアタリ。
咄嗟に合わせましたが、残念ながら針掛かりせず。
しかし確実にキスがいます。
集中して次の一投へ。
しばらくすると、再び強いアタリが竿先を叩きます。
今度は冷静に軽く合わせを入れると、ずっしりとした重さで強い引き味を見せてくれます。
上がってきたのは本日最大の20cm良型キスでした。
仕掛けチェンジが逆転のカギ。パイプ天秤で針掛かりが激変
喜んだのも束の間、その後はアタリがあっても針掛かりが続かない状況が続きました。
キスは口が小さく、食い込みが悪いと針まで達する前にエサだけ取られてしまうことがあります。
胴突き仕掛けは、おもりが一番底、その間に枝針があります。
そのため、アタリがダイレクトに感じられる点や、エサを動かし誘いを入れやすいなどのメリットがある一方で、おもりを起点に仕掛けが張られた状態なので、魚が違和感を感じて食い込みが少し悪いように感じます。
特に、活性が低い時は尚更です。
そこで思い切って仕掛けを「パイプ天秤」を使った天秤仕掛けにチェンジしました。
胴突き/1本針 → パイプ天秤(全遊動式)+2本バリへ。


パイプ天秤の最大の特徴は、「魚にエサをくわえた時の違和感を与えない」という点にあります。
一般的な、仕掛けとおもりが固定されているタイプとは異なり、パイプ天秤は中が空洞のパイプにおもりを取り付け、その中に道糸を通す仕組みになっています。
そのため、道糸とおもりが直接つながっておらず、糸がパイプの中をスルスルと自由に動くことができます。
この構造により、キスがエサを口にして泳ぎだした際、道糸がおもりの抵抗を受けることなくスムーズに送り出されます。
魚がおもりの重さを感じてエサを離してしまうことがないため、しっかりと針を飲み込ませる(食い込ませる)ことができる仕掛けです。
特に食いが渋い日や、アタリはあるのに針掛かりしない場面で効果的な仕掛けだと思います。
この判断がズバリ的中しました。
仕掛け変更1投目からアタリがあり、針掛かりもバッチリ!
時合いも重なったのか、そこからは立て続けにヒット!
1匹、また1匹と数が積み重なり、気付けば12時までにトータル17匹まで釣果を伸ばすことができました。
午後に予定があったため、12時に納竿。
後ろ髪を引かれる思いでボートを返却しました。
今日の釣りから学べること:悪条件こそ「考えて動く」チャンス
今回の釣行で改めて感じたのは、「状況を読んで動く」ことの大切さです。
海が濁っているから諦める——ではなく、「濁りの影響が少ない場所はどこか」を考えて移動する。
アタリがあるのに針掛かりしないなら——仕掛けを変えてみる。
こうした一つひとつの判断の積み重ねが、最終的な釣果につながります。
ポイントが合っていないのか?
仕掛けが状況に合っていないのか?
タナ(水深)がずれているのか?
この「なぜ」を問いかけながら釣りをするだけで、同じ一日でも得られるものがまったく変わってくるように感じます。
金沢八景の手漕ぎボートキスは、5月〜9月がシーズン本番。
これから水温が上がるにつれ、活性もどんどん上がり、アタリも出やすくなってくるはずです。
皆さんもぜひ、金沢八景の海でキスの引きを楽しんでみてください!


