こんにちは、ゆじろです。
今回は、建設業経理士2級の第2問で非常に出題率が高い「減価償却費(平均耐用年数)」について解説します。
「平均耐用年数」と聞くと少し難しそうですが、実はパズルのように数字を組み合わせるだけ!
複雑な計算はないので、ここもしっかり得点源にしていきましょう。
過去の出題事例
平均耐用年数の計算問題は、過去11回中5回(第28・30・33・35・38回)も出題されています。
約2回に1回は出る計算ですので、マスターしておいて損はありません。
今回は第30回の問題を例に、解き方を見ていきましょう。
基本の解き方
この問題で一番大切なのは、「複数の機械を一つの大きな機械とみなす」という考え方です。
平均耐用年数 = 取得原価の合計 ÷ 1年間の減価償却費の合計
注意点は「残存価額」の有無です。
本問ではゼロですが、もし設定されている場合は、取得原価から差し引いてから計算する必要があります。
実戦解説(第30回)
次のつの機械装置を償却単位とする総合償却を実施する。
機械装置A(取得原価¥1,300,000、耐用年数年、残存価額ゼロ)、
機械装置B(取得原価¥2,800,000、耐用年数 年、残存価額ゼロ)、
機械装置C(取得原価¥600,000、耐用年数年、残存価額ゼロ)
この償却単位に定額法を適用し、加重平均法で計算した平均耐用年数は●● 年である。
なお、小数点以下は切り捨てるものとする。
『出典:一般財団法人 建設業振興基金 第30回 建設業経理士2級 試験問題より引用』
ステップ① 取得原価の合計を出す
まずは、A・B・Cすべての機械を合わせた「トータルの買い物代金」を求めます。
A:¥1,300,000
B:¥2,800,000
C:¥600,000
合計(取得原価総額):¥4,700,000

ステップ② 1年間の減価償却費(合計)を出す
次に、それぞれの機械が「1年でいくら価値が減るか」を計算し、その合計を出します。
A:1,300,000 ÷ 5年 = ¥260,000
B:2,800,000 ÷ 7年 = ¥400,000
C:600,000 ÷ 3年 = ¥200,000
合計(1年間の償却額):¥860,000


ステップ③ 平均耐用年数を算出する
最後に、ステップ①の総額を、ステップ②の合計で割ります。
4,700,000(総額) ÷ 860,000(1年分) = 5.465…
問題文に「小数点以下は切り捨て」とあるので、答えは 5年 となります。

まとめ
計算パターンが決まっているので、一度覚えてしまえば確実に得点できるボーナス問題です。
もし「残存価額が250,000円」などと指定がある場合は、
ステップ②の計算時に「(取得原価 -残存価額) ÷ 耐用年数」とするのを忘れないようにしましょう。



